第五回 2013年7月
2013.07.01更新
今年は、梅雨が短く暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。
さて、前回までは安全衛生委員会で、どのようなことが議論されているかということを具体的にお話ししました。その中でも、「ヒヤリーハット」が事前に労災事故を防ぐためには最も重要な要素であることでした。
「ヒヤリーハット」は、その性格上、自分(あるいは他人)の不注意や失敗という側面があるために最初のうちはなかなか提出しにくいものですが、「ヒヤリーハット」として出されたものは、その内容のみが重要であって、誰が失敗したとか誰の不注意だとか言ったことは全く問題にしません。事実のみに注目して、それを素材に今後の労災防止につなげていくこととなります。「ヒヤリーハット」=色のついていない事実と言えるでしょう。
したがって積極的に提出することによって、労災事故の確率が低くなっていきます。
このように「ヒヤリーハット」は、労働安全上非常に重要で、企業によっては一定数以上提出するようノルマを課している場合もあります。