第一九回 2017年1月
2017.01.01更新
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
インフルエンザの季節です。健康に十分注意してください。
さて、前回からのつづきです。
冠動脈リスク=メタボリックシンドロームということでしたが詳しく説明したいと思います。
メタボリックSYは①高脂血症 ②高血圧症 ③高血糖がその内容です。
①高脂血症:脂質異常症とも呼ばれ、血中のコレステロールや中性脂肪が多くなる状態を言います。血液は血管、特に動脈の中を流れているのはご承知の通りです。血液は常に流れていますがその中に溶け込んでいるコレステロールや中性脂肪が多いと血管壁に付着しやすくなり時間とともに沈着してゆき血管内腔を狭くしていきます。同時に血管壁の弾力性を奪い堅くしてゆきます。これが、動脈硬化です。
②高血圧症:動脈血管内の圧を反映しているのが血圧です。文字通り、高血圧症は動脈血管の内圧が高い状態です。内圧が高いと血管壁を押し、血管壁が引っ張られるので壁が次第に太く堅くなってきます。
そうです、動脈硬化を促進することになるのです。
③高血糖:糖尿病によって生じる血管内の高血糖は血管内に糖の沈着や脂質代謝異常による脂質沈着を促進しこれもまた、動脈硬化に資するものとなります。