第十二回 2015年9月
2015.09.01更新
皆さんこんにちは。
今年の夏は異常に暑かったうえに、大型台風にも見舞われ健康にも、日常生活でも大変だったことと思います。
さて、前回からの健康診断結果の意味についての続きです。
今回は、クレアチニン(Cr)と遊離窒素(BUN)から始めていきます。
クレアチニンは、主に筋肉の分離物(代謝物)で腎臓から排出されます。
これが、血液中に多いと腎臓の機能が低下している証拠となり、したがって腎臓機能を反映することになります。
この値が大きい→腎臓からの排泄が減少→腎機能の低下ということです。
遊離窒素は主にタンパク質の分解物のひとつで、同様な理屈で血液中の値が大きいと腎機能の低下が疑われます。
次に、アミラーゼという酵素がありますが、これは主に膵臓と耳下腺から分泌されます。これが上昇していると、膵炎や耳下腺炎が疑われますが、さらなる検査が必要となります。
以上が、一般的な臓器のスクリーニングとして意味を持つ血清検査です。