運動習慣をつけましょう
2021.09.30更新
こんにちは。
気温も少しずつ下がり、外で運動をするのが気持ちい良い気候になってきました。
そこで今回は、運動習慣を身につけるメリットについてお話ししたいと思います。
運動には、免疫を高めるこにとどまらず、不安の低減、生活習慣病の予防等と様々なメリットがあります。
聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、身体を動かすことは抗うつ薬と似た作用があるといわれています。
例をあげると、ベルン大学スポーツ科学センターとハンブルク大学医学部では、4万人を対象として運動が不安障害とうつ病に与える影響について研究を行いました。その結果、運動や身体を動かすことは抑うつ症状の軽減に効果的であり、抗うつ薬と同等の作用があると結論づけられました。
抗うつ薬は、脳内伝達物質であるセロトニンの分泌量を増やし、沈んだ気持ちを盛り上げ、情緒バランスを整える働きをします。それが気分や減退していた食欲、睡眠障害を改善させることにつながります。
つまり抗うつ薬の働きは、記憶や感情をつかさどる脳内の海馬体という部位の、神経細胞の新陳代謝を促すことにあります。(研究者によると、うつ病とは海馬体が細胞死を引き起こしている状態なのだといいます)
そしてこの研究では、運動もまた、抗うつ薬と同様に血液中のセロトニンを増やし、脳の海馬体の新陳代謝を促していることがわかりました。
さらに、デューク大学の報告では、有酸素運動と抗うつ薬が同等の効果があり、さらに有酸素運動は抗うつ薬よりもうつ病の再発率が有意に低い(1/4~1/5程度)ということもわかりました。
1日30分程度の散歩やジョギングを習慣化するだけで、精神的、身体的にも生活が良い方向に向かっていくかもしれないと考えてみたら、毎日の生活
に運動を取り入れてみることも悪くない気がしてきませんか?
秋は気候も良く、運動を始めるのに適した季節といえます。ぜひ、運動習慣化のための始めの1歩を踏み出してみましょう!