第十五回 2016年3月
2016.03.01更新
自然も人間も来たるべき本格的な春に向かって
準備の時期である3月となりました。皆さんお元気ですか。
今回は、健康診断の最終回です。
残っていた、心電図とレントゲンについて、お話しします。
まず、心電図ですが一般に心臓を12の方向から電気的に見ています。
それぞれの方向の波形の総合によって、診断します。
主に、2つのことに注目して見ていきます。
1)波形
波形の異常により、心筋の状態や心臓の大きさが解ります。
2)リズム
いわゆる、不整脈の診断を行います。
この2項目をもって、心臓の状態を判断します。
狭心症、心肥大、心不全 等は波形の総合で診断します。
心房細動、期外収縮、脚ブロック 等はリズム異常で診断します。
次に胸部レントゲンについてですが、
これはエネルギーの強い電磁波の透過性における強弱をフィルム上に感光させて診断します。
透過性が良い組織や状態でより黒く写ります。
健康診断での胸部レントゲン検査では、主に感染症、特に結核および腫瘍類の早期発見が目的となります。
以上、ざっとですが健康診断項目の意義と目的についてお話ししました。