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第二十回 2017年3月

2017.03.01更新

そろそろ、曙とともに梅の薫りやウグイスの鳴き声が春の足音を告げるようになってまいりました。いかがお過ごしですか。
前回メタボリックシンドロームの内容は動脈硬化促進内容と同じであることを説明しました。
そこで、メタボリックシンドロームの危険性=リスクは動脈血管一般にあてはまることとなります。動脈には太い血管から細い血管まで千差万別です。ところが皮肉なことに重要臓器と言われる脳・心臓・腎臓を流れる動脈血管は特に細く動脈硬化による狭窄や破綻(血管の一部が破れて出血)に非常に弱いわけです。
脳→脳梗塞(狭窄)脳出血(破綻)心臓→狭心症や心筋梗塞(狭窄)
腎臓→腎硬化症(狭窄)→腎不全など、生活習慣病によって生じる最終病態は血管の狭窄や完全閉塞 硬化による破綻出血がほとんどです。その根底には進行性の動脈硬化があることはもうおわかりかと思います。

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