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マスクの正しい知識

2021.03.11更新

こんにちは。段々と暖かくなり、今年も花粉が飛び交う季節となりました。
 
 
今までは、花粉症の方にとってこの時期は常にマスクが手放せない時期であったと思いますが、ウィズコロナの時代である現在は誰もがマスクを手放せない時代となりました。
 
 
そこで今回は、花粉症やコロナウイルス感染症予防も兼ねて、改めてマスクに注目して記事を書いていきたいと思います。
 
 
まず、マスクは大きく分けて産業用マスクと一般的な市販マスクに分けられます。
産業用マスクとは、N95マスクといった医療従事者が特定の病気を持つ患者さんの対応の際に、感染予防のため用いられるようなマスクです。最近ニュースなどで耳にされる方も多いのではないでしょうか。今回こちらについては割愛します。
 
 
今回お話しするのは薬局やコンビニでも買える市販マスクについてです。
市販マスクは、多くが不織布マスク、布マスクの2種類に分けられます。
不織布マスクとはいわゆる使い捨てのマスクであり、布マスクとは洗濯して何度も使うことができるマスクのことです。
 
 
そもそもマスクの目的は、体に害をもたらすウイルスや花粉といった微粒子を吸い込まないこと(汚染経路の遮断)、周りの環境に自分が持っているウイルスなどを撒き散らさないこと(発生源の封じ込め)です。
 
 
東京大学医科学研究所による、マスクなしとマスク着用時のウイルスの吸い込み量比較の研究結果では、布マスクで60〜80%、サージカルマスク(不織布マスク)で50%、N 95マスクでは10〜20%に吸い込み量が減ったと報告されています。
 
 
また、不織布、または布(綿相当、ポリエステル相当)がフィルター部分に使われているマスクの「飛沫を拡散させない」性能についてシュミレーションしたところ、どちらも8割の飛沫を捕集するという結果が理化学研究所と神戸大学の共同研究から報告されています。
 
 
これらの結果から、例えばある程度距離が近い中対面で会話する際にお互いが不織布マスクをすることで、単純に計算するとどちらもマスクをしないで会話する場合の10%しか相手の飛沫を吸い込まないことになるのです。実際は粒子の大きさにより重力で下に落ちるものや飛散したものを考慮すると、2〜3%程度まで下がるといわれています。
 
 
このように、コロナ渦においてマスクの研究が改めて行われることにより、ここ最近でマスクの効果がはっきりと見直されてきています。
 
 
花粉症においても、不織布マスクでできるだけ顔にフィットしたものを選べば、花粉を吸い込む割合をかなり減らすことができるところまでマスクの技術開発は進化しています。
 
 
多くの方々がマスクによって不自由を感じていることかと思いますが、現状では大勢で集まったり、人の多い場所で遊びたいといった今までの暮らしを実現したい時ほどマスクは必要になります。
 
 
今一度、マスクは私たちを縛るものというより、むしろ今の時代では自由にしてくれる可能性を秘めたものであるという見方をしてみるのはどうでしょうか。

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